絵を描くことは辛い?必要な能力や辛くならないために重要なこと

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Aさん
Aさん

絵を長年描いているけどまったくうまくならない

Bさん
Bさん

やっぱり才能が必要?

Cさん
Cさん

なんかもうどうでもよくなってきた

Dさん
Dさん

上手い絵師と比べて落ち込む……。

こんにちは、ライターのあさきです。

これらの感想、絵を描いている人あるあるなのではないでしょうか?本日の記事では『絵を描くことが辛い』という悩みを解決すべく、長年絵を描き続けている管理人が書籍から得た内容や心の持ちようをご紹介します。また「絵が上手い状態」についても言及していきます!

絵を描くのが辛い理由

「絵を描くのは大好き! でも辛い」。そんな方は意外と多いように見受けられます。では一体なぜ絵を描くのが辛くなってしまうのでしょうか?

絵が上手くならない

頭を抱えて悩んでいる様子の男女のイラスト

「画力」には一生懸命技術を磨いても努力だけではどうにもならない領域があります。限界を迎えてしまうとどれだけ練習しようとも一向に上手くならない状態が続くことがあります。伸びしろがある状態で描く絵は楽しいですが、それが見えないと焦ってしまいますよね。絵が「上手くならない」ことは当人にとって大きなストレスになってしまうのです。

人と比べる

世の中でいわゆる「神絵師」と呼ばれている一握りの人たち。その方たちが描く絵はまさに美麗で唯一無二ですが、ついつい自分の絵と比べてしまいがち。「○○さんの絵と比べてここがおかしい」「下手すぎる……」などと自分の絵にダメ出しをしてしまう人が多いです。実際人と比べるのは本当に辛く、管理人もSNSを見て素晴らしい才能に嫉妬してしまう時期がありました。

また同世代の絵師や自分より若い絵師が描く絵とついつい比べてしまうのも、絵を描く人の性なのかもしれません。

知識を仕入れすぎている

本棚に手を伸ばし本をとっている手の写真

絵が上手くなりたい一心で知識量だけが増え、アウトプットがままならない方に多いのですが、自分が知っているものが上手く描けない時に絵を描くことが辛くなってしまいます。

例えば人間を描く時、きちんと基礎であるデッサンや人体の筋肉、骨の構造等を学習している方。そういった方がオリジナルに落とし込むときに「上手く描けていない」ことに対して自信を失い結果的に絵を描くことが辛くなってしまうのです。

上手く描かなければならないと思ってしまう

「作品を仕上げるなら大作にしなくては……! 」とついつい目標を大きく掲げてしまいがちな人も絵を描くことが辛くなってしまいがち。「作品」という言葉にとらわれて絵を描く事自体を楽しめなくなっているかもしれません。

自分の可能性に期待している

ガッツポーズをしながら微笑む若い女性の写真

「自分はもっとうまく描けるはず! 」と思っている人は自分に厳しく、納得する絵が描けなくなると描く事自体が辛くなってしまう場合があります。元々絵に自信がある人に多く、更に完璧主義や負けず嫌いな性格の人はより顕著に陥りやすいです。

管理人:あさき
管理人:あさき

本来ならとてもいいことなんですけどね!

以上の理由等から絵を描くことが辛くなってしまう事態に陥る場合があります。では絵を上手く描ける「才能」は努力だけではカバーできないのでしょうか。

絵を描くために必要な技術

絵を描くためには一般的に様々な分野の「能力」を使っていると言われています。

観察力

文字通り対象を観察し、形・色・質感・空気感等を正確に捉える力のことです。観察力がないと対象をうまく受け取り手に伝えられない(りんごを描いたのにみかんと間違えられる)といった事態が発生します。絵を描く上でとても大切な能力の一つです。

デッサン力

色とりどりの散らばった色鉛筆とスケッチブックの写真

対象を線や陰影で忠実に再現する技術のことです。ここには立体感や遠近法も含まれます。鑑賞者にリアリティを与える効果があり、テイストによっては最重要能力になることもあります。

色彩感覚

色の選び方や組み合わせ、鑑賞者に与える心理的効果を理解し使いこなす力のことです。色の取り合わせがちぐはぐだと絵にどことなくミスマッチな印象を与えたり、不安定な絵、奇妙な絵に見えてしまう場合もあります。色彩感覚は生まれ持ったもののように思えますがトレーニングで磨くことも可能です。

構図

画面の中で要素をどう配置するかであったり、視線誘導のポイントやバランス感覚をうまく使いこなせる能力のことです。構図がうまい絵師はどことなく雰囲気がある「魅せる技術」を持ち合わせている人が多く、そこにはきちんと裏打ちされた技術力があります。

表現力

空に向かって愛を伝える男性の写真

自分の内面や伝えたいことを絵に込めるために必要な力のことです。感情や思想を視覚化する能力とも言えます。この能力が高い人はいわゆるカリスマ性がある人が多く、伝えたい気持ちだけで絵を動かす能力に長けているとも言えます。表現力は創作をするすべての人に必要な能力だと言われています。

創造力

絵具で遊ぶ子供たちを上から見た写真

既存の枠を超えて、新しい表現や世界観を生み出す力のことを創造力といいます。すでにあるものからインスパイアされ新しいものを生み出すことができる能力は、人と違うオリジナリティを求める鑑賞者にとって必須能力だともいえます。

集中力

描く時間や心理的余裕をキープする力のことです。集中力が続かず作品が完成しなければ、どれだけ他の能力があっても絵が上手いとは言えないかもしれません。集中力は基礎的な能力であり、創作以外のすべての活動にも必要な能力です。

継続力

練習を重ね作品をよりよいものにしていく能力のことです。創作活動には地味な工程もありますが、そういった作業を根気強く続ける精神的な粘り強さのことも含みます。継続力も集中力と同様すべての活動に活かすことができる素晴らしいスキルです。

改善力

腕組をして笑う眼鏡のビジネスマンのイラスト

自分の絵を客観的に見て、より良い状態にするための分析力のことです。改善力に秀でた人は世間の声をすぐに結果として落とし込むことに優れています。慢心せずよりよいものを作り出すことに余念がない人に備わっている能力です。

感性

青ピンク黄色のグラデーションカラーの空の写真

目に見えない雰囲気(感性)を作品に宿らせる力のことを感性と呼んでいます。

ここでは多くの能力をご紹介しましたが、これらの能力は協調し合って働いているため、どれか一つに秀でているだけでは「絵が上手く描ける」状態にはなりづらいことが多いです

またこれらの能力は技術面だけでなく、心理面も関係しています。絵を描くことに「描く技術」以外の分野を使っていることは意外ですよね!

対処法

では次からはどうすれば絵を描くことが辛い時期を乗り越えられるのか……。管理人の知識と体験をもとに対処方法を考えていきます。

ひたすら練習

ひたすら練習を積み重ねることでスランプを脱することができます。能力で言う「継続力」の部分を使うことで観察力やデッサン力をのばしていく対策になります。

練習をしている時期は辛いかもしれませんが、効率的に練習をするために次の対処策を試すとよいかもしれません。

市場リサーチ

パソコンの前で斜め上を見上げる若い女性の写真

今世の中でどのような絵が好まれているのかを調査します。これをする目的は多くの絵を見ることにより審美眼を養うことや、描きたい絵の指標を決定する、絵を販売したい場合は今需要のある絵の系統を理解するなど多くの理由があります。市場リサーチした作品を模写したり、集めて分析することを練習に取り入れると、効率的に技術を磨くことができます。

自分の好きな系統を集める

目をハートにして掌を目の前で組む女性のイラスト

集積した市場リサーチ結果をもとに自分の気に入った絵を選んで集中的に模写したり、なぜこの絵が好きなのか? を分析してみます。すると「背景の色味が好き」「キャラクターの表情がいい」「好きな作家さんに画風が似ている」などの理由が出てきます。理由を突き止めると描きたい絵がおのずと見えてきますので、練習の進捗がよくなります。

落書きで自信をつける

オレンジ色の鉛筆の写真

作品制作はプレッシャーになるけれど落書きなら気負わず描ける人は多いと思います。落書きを量産することは意味のないことだと言われることもありますが、管理人は決してそうは思っておらず、むしろ積極的にすべきだと考えます。落書きの中に思わぬアイディアが眠っていたりもします。落書きは本来の絵を描くことを楽しむ気持ちを思い出させることに有効な手立てです!

描きたいものだけ描く

上手く描けるものが少ない時に描きたくなくなる心理が発生します。そんな時は自分が得意な「描きたいもの」のみを描くことが心理的プレッシャーをなくすのに有効です。

管理人も実際苦手な男の人を描くことを諦め、描きたい女の子や動物を描くようにしてから「これだけ描ければOK」という気持ちになれ、結果的に絵を描くことが辛くなくなりました。

自分の得意分野を決めておくことも、絵が辛くならないようにするための対策だといえますね!

リフレーミング

「上手く描かなければならない理由」を探してみることは気持ちの面のプレッシャーに有効だと言えます。

世の中の絵描きの中には「絵を描くことが好きだから絵を描いている」人が圧倒的に多いと思いますので、絵を好きな気持ちを取り戻すためにもリフレーミングに取り組んでみてはいかがでしょうか?

リフレーミングのやり方については過去の記事をご参照ください!

上手く描くことがすべてじゃない」と捉える、「拙い絵でもいいと言ってくれる人がいるだけでもハッピー」など捉え方は色々ありますので、自分に合ったリフレーミングをしてみてください!

結論

絵を描くのが辛い理由は個人によってさまざま

絵が上手くならない(伸びしろのない状態では頭打ちになってしまう)
人と比べる(神絵師とついつい比較してしまい辛い)
知識を仕入れすぎている(知識量の多さから自分の可能性を狭めている)
上手く描かなければならないと思ってしまう(作品を作ることに意気込みすぎて辛くなる)
自分の可能性に期待している(自信・完璧主義・負けず嫌いな性格ゆえの辛さがある)→長所でもある!

絵を描くために必要な能力は多く、個々の能力が絡み合いながら動いている
ひたすら練習市場リサーチ自分の好きな系統を集めることも取り入れながらやると効果的
落書きで自信をつける→落書きで心理的なハードルを下げて絵を描くことを楽しめるようになろう
描きたいものだけ描く→これだけは自信をもって描ける、という得意ジャンルを模索してみることで描けない状態を脱する
リフレーミング→ものは捉えよう! できていない状態の自分も認めてみると気持ちは楽になる

以上、ライターのあさきでした。閲覧ありがとうございました!

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